子犬のトイレトレーニングでよくある失敗例には「怒りすぎる」「サインを見落とす」などがあります。
子犬が間違った場所で排泄してしまった時に、厳しく叱りすぎると、子犬はトイレを恐怖の対象と見なすようになり、トレーニングが困難になる可能性があります。
また、子犬がトイレに行きたいというサインを見落としてしまい、タイミング良く外やトイレエリアに連れて行かないため、家の中で排泄してしまうことがあります。
これらの失敗を避けるためには、子犬のトイレトレーニングには時間と忍耐、一貫した方法が必要であることを理解し、穏やかでポジティブなアプローチを心がけることが大切です。
トイレの場所を覚えてもらう
子犬にトイレの場所を覚えてもらうためには、毎回同じ場所に子犬を連れていき、そこでのみ排泄をさるという行動の一貫性が重要となります。
もし排泄場所を変えてしまうと、子犬がトイレの場所の認識できなくなり、トイレトレーニングがうまくいかなくなる可能性があります。
排泄場所については、例えば屋内であれば、トイレトレーニングパッドや新聞紙の上などをトイレエリアとして指定しましょう。
決まった時間に子犬をトイレに連れていく
定期的なトイレのスケジュールを作成し、それに従って決まった時間に子犬をトイレに連れていくことで、子犬の体内時計がトイレの時間に合わせて調整されます。
特に、食後15〜30分後、遊んだ直後、お昼寝から覚めた後など、子犬がトイレに行きたがるタイミングを見極め、それに合わせてトイレタイムを設定します。特に若い子犬の場合は、2〜3時間おきに排泄する場合もあるため、成長に合わせたトイレスケジュールを設定するようにしてください。
トイレサインを見逃さない
子犬がトイレに行きたいときには、特定のサイン(合図)を見せることがあります。
例えば、部屋の中をうろうろと歩き回ったり、鼻を地面に近づけて匂いをかいだりします。
子犬ごとにサインが異なるため、最初は気づきにくいかもしれませんが、しぐさを観察することでサインに気づけると思います。
そしてトイレサインを発したら、直ちにトイレエリアへと連れていく必要があります。
トイレができたらすぐにご褒美を与える
子犬が正しい場所でトイレをしたら、すぐにご褒美を与えてください。すぐにご褒美を与えないと、子犬は報酬が行動と関連していることを理解できません。そのため、すぐにご褒美を与えることにより、正しいトイレの場所で排泄することが良いことであると子犬が理解することができます。
ご褒美はおやつなどの好物を与える他に、抱っこしたり、撫でてあげたりするだけでも問題ありません。子犬が喜ぶことをしてください。
間違った場所で排泄をしてしまった場合
子犬が間違った場所で排泄をしてしまった場合には、怒ることなく、その場をきれいに掃除してください。
また掃除の際には、尿のにおいが残らないように消臭剤を使うなどして、念入りに掃除してください。もし尿のにおいが残っていると、子犬が再びその場所で排泄をしてしまう原因になってしまいます。
掃除をしたあとに、子犬に対しジェスチャーなどで、ここがトイレでは無いことと、トイレの場所を教えることで、次回からトイレで排泄をしてくれる可能性が上がります。
トレーニングパッドの使用は効果的
トイレレーニング初期の段階では、トレーニングパッドを用いると効果的です。パッドは吸収性が高く、清潔に保ちやすいため、子犬が間違った場所に排泄してしまう事故を防ぐのに役立ちます。
トイレトレーニングには時間がかかる
トイレトレーニングは一朝一夕にはいかないことが多いです。
子犬は人間の言葉を理解するわけではないため、何を期待されているのかを学ぶには時間がかかります。子犬が失敗したとしても、怒るのではなく、根気強く教え続けることが重要です。経験を通じて、子犬は徐々にトイレのルーティンを理解し、身につけていきます。