「犬にはヨーグルトを与えてもいい?」「犬にヨーグルトを与える方法や注意点は?」など、犬にヨーグルトを与えることに関する不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
前提として、犬へヨーグルトを与えても問題ありません。ただし、特に初めて与える際には量や与え方、アレルギーなどに注意が必要です。そこで、今回は犬へヨーグルトを与える際の方法や注意点をまとめました。初めて犬へヨーグルトを与えるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
犬はヨーグルトを食べてもいい
冒頭でもお伝えしましたが、犬にヨーグルトを与えても大丈夫です。犬は牛乳に含まれる乳糖を分解できないために、ヨーグルトも牛乳同様に避けていた方が多いかもしれません。しかし、ヨーグルトの場合、発酵される際に乳糖が分解されているため、基本的には犬に与えても問題ありません。
もちろん、犬にとっての有害物質は含まれていないため、安心して大丈夫です。むしろ、健康増進に繋がる栄養素が含まれており、ぜひ日常へ取り入れていきたい食品です。
ヨーグルトに含まれる主な栄養素(ヨーグルト100gあたり)
エネルギー | 65㎉ |
水分 | 82g |
タンパク質 | 4.3g |
脂質 | 0.2g |
炭水化物 | 11.9g |
灰分(無機質) | 1.0g |
ヨーグルトによって腸内の善玉菌を増やすことで、感染予防や発がん性のある腐敗物を生み出さないような腸内環境へ導きます。また、善玉菌は、ビタミンB1、B2、B6を始め、腸内でさまざまな栄養素を生み出します。さらに、免疫力を高め、強い身体づくりを支えてくれるのです。
ヨーグルトにはカルシウムが多く含まれているという点でも魅力的です。犬は体内でカルシウムを合成できません。そのため、カルシウムを食べ物から取り入れる必要があります。ペットフードでバランスよく栄養素を摂っていれば、欠乏する心配はほとんどありませんが、ヨーグルトからも摂取できるとより安心です。
その他、酵素が働くために必要な補酵素や身体が活動するためのエネルギーを作り出す代謝の働きなどに関わるビタミンB群など、ビタミンがバランス良く含まれており、体の健康をサポートしてくれる心強い食品です。
犬に与えるヨーグルトの量と与え方
犬にヨーグルトを与える量は、体重をもとに調整しましょう。また、ヨーグルトは主食とするのではなく、間食として与えます。
小型犬(体重3kg程度) | 6g |
中型犬(体重10kg程度) | 16g |
大型犬(体重30kg程度) | 41g |
ヨーグルトは、売られている状態のまま与えても大丈夫です。ただし、冷えている状態で一気に大量に摂取すると、お腹が冷えてしまうかもしれません。少し常温に戻すなどして、体が冷えないように調整すると安心です。
犬がヨーグルトを食べすぎないように注意
ヨーグルトは、特別消化に悪いということはなく、適量であれば毎日食べて問題ありません。ただし、食べさせ過ぎには注意が必要です。
もしヨーグルトを犬へ与えすぎた場合には、お腹を下してしまうことがあります。また、ヨーグルトには乳脂肪が含まれているため、摂取しすぎると肥満につながります。
仮に犬がヨーグルトを気に入っても、量は調整することが大切です。また、ヨーグルトは商品によって含まれている乳酸菌やビフィズス菌の種類が異なります。健康に留意して、さまざまな種類の商品を与えるというのも良いです。
犬にヨーグルトを与える際の3つのポイント
ヨーグルトを犬へ与える際の注意点を3つに分けてお伝えします。ヨーグルトは犬の健康増進を助けてくれる食べ物です。与え方に注意し、ぜひ無理なく生活へ取り入れていきましょう。
余分なものが入っていないプレーンヨーグルトを選びましょう
ヨーグルトにはさまざまな種類がありますが、犬に与えるものとしては、プレーンヨーグルトがおすすめです。
まず、犬に与えるヨーグルトは基本的に無糖のものを選びます。加糖のものを与えると、糖分を過剰摂取してしまい、嘔吐や下痢などの症状が現れることがあります。また、長期的には肥満や糖尿病などを引き起こす危険性があるため、避けた方が良いでしょう。砂糖以外にも人工甘味料や果物が含まれていない、プレーンタイプのヨーグルトが良いです。
また、脂肪分が少ないものを与えるのもポイントです。ヨーグルトには脂肪分が多く含まれているため、低脂肪や無脂肪のものがより良いです。
ヨーグルトのアレルギー
ヨーグルトは、犬によってはアレルギー反応を起こす場合があります。アレルギー反応を起こすと、皮膚のかゆみや発疹、下痢や嘔吐といった症状が現れます。
また、牛肉にアレルギーがある犬は牛乳やヨーグルトに反応を起こす可能性があるため、ヨーグルトを与えないようにしてください。
ヨーグルトに限らず、犬に初めて与える食べ物は、愛犬に異変がないか様子をよく見ておくようにしましょう。
犬に牛乳を与えるときは乳糖不耐症でないか確認する
犬に牛乳を与える際には、乳糖不耐症でないかどうかを確認することが大切です。乳糖不耐症とは、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素の量が十分でないことが原因で起こります。小腸での乳糖の消化吸収が滞り、下痢などの症状が現れます。
一般的に、子犬の場合には乳糖を分解する酵素の量が多いため、症状は出づらいです。しかし、成犬になるにつれて酵素の量が少なくなってくるため、症状が現れやすくなります。
子犬にしても成犬にしても、与え過ぎに注意し、下痢などの症状が現れたら直ちに与えることをやめましょう。異変が見られた場合には病院でみてもらうようにします。