犬にキャベツを与えても、問題ありません。キャベツのシャキシャキとした歯ごたえは、犬にとっても美味しく感じると思います。
本記事では、キャベツに含まれる成分が犬に与える影響や、キャベツの適切な与え方、注意点などをお伝えしていきます。
犬はキャベツを食べてもいい
キャベツには犬の健康に害を及ぼす成分が含まれていないため、食べても問題ありません。
キャベツに含まれる主な成分には、抗酸化作用のあるビタミンCや、骨や歯をつくるのに必要なカルシウム、体の成長や筋力の維持をはじめとして生きるうえで欠かせないカリウム、胃の粘膜の修復を助けるビタミンU 、腸の働きを整える食物繊維などがあります。
このように、キャベツは栄養価が高い食材でありながら、100gあたり約21kcalと低カロリーな食材です。
キャベツは食物繊維が豊富なため、与えすぎると消化不良を起こす可能性がある点は注意が必要です。
犬に与えるキャベツの量と調理法
犬にキャベツを与える際は、あくまで間食として与えましょう。キャベツは栄養価の高い食材ではありますが、キャベツだけでは犬が1日に必要とする栄養素をバランスよく摂取することはできません。
体重3kg程度の犬に1日に犬に与えて良いキャベツの量は、100g程度です。 また主食にキャベツを混ぜて与える際は、主食量の10%程度を混ぜて与えるとよいでしょう。
キャベツは小さく切って生のまま与える
犬にキャベツを与える際は、生のまま与えましょう。キャベツに含まれるビタミン類は加熱すると溶け出してしまい、摂取できなくなってしまうためです。もしも加熱して柔らかくしてから与えたい場合は、キャベツを煮た湯と一緒に与えると、溶け出したビタミン類を合わせて摂取させることができます。
また、小型犬やあまり噛まない犬はキャベツを喉に詰まらせてしまうこともあるため、小さく切って与えましょう。
キャベツの芯は取り除く
キャベツの芯は取り除いた上で与えるようにしてください。キャベツの芯は固く、犬の消化器に負担をかけやすい部位です。また、キャベツの芯に含まれる硝酸塩は、犬の体内で毒性のある亜硝酸塩に変化します。
そのため犬にキャベツを与える際は芯を取り除き、葉の部分だけ与えるようにしましょう。
犬にキャベツを与える際の注意点
犬にキャベツを与える際、犬の種類や与え方によっては健康被害を及ぼすこともあります。キャベツに含まれる成分や、犬にキャベツを与える際の注意点について知っておきましょう。
キャベツの加工品は食べさせない
キャベツの加工品には、ドレッシングをはじめとした調味料がかかっていることがあります。加工品に使用されている調味料には塩分が多量に含まれており、心臓や腎臓に負担をかけるおそれがあるため、犬にキャベツの加工品を与えるのは避けましょう。
キャベツのアレルギー
キャベツは、犬によってはアレルギー反応を起こす場合があります。アレルギー反応を起こすと、皮膚のかゆみや発疹、下痢や嘔吐といった症状が現れます。
また、キャベツはブロッカリーやカリフラワーと同じアブラナ科の植物のため、過去にブロッカリーやカリフラワーを食べてアレルギー反応が合った場合もキャベツを与えないようにしてください。
キャベツに限らず、犬に初めて与える食べ物は、愛犬に異変がないか様子をよく見ておくようにしましょう。