【お迎え前】愛犬との暮らしを最高のものに!家族で共有したいこと

「そろそろ、わんちゃんを迎えたいな…」
そう思って、新しい家族との暮らしを夢見ているところでしょうか。

すでにブリーダーさんのサイトを眺めている方もいらっしゃるでしょう。あるいは、「まずはどんな準備が必要なのか、しっかり知ってから決めたい」と、慎重に調べている最中かもしれませんね!

「どんな子にしようかな?」「私にも飼えるかな?」と想像する時間は、何にも代えがたいワクワクするひとときだと思います。

でも同時に、ふとこんな不安がよぎることはありませんか?

「本当に私たちだけで、最後まで責任を持ってお世話ができるかしら…」

「家族は『可愛い』とは言うけれど、毎日の大変なケアまで協力してくれるのかな?」

そのお気持ち、痛いほどよく分かります。

ケージやベッドといった「モノ」の準備はもちろん大切です。
でも、それ以上に大切なのが、「一緒に暮らす家族と、心の足並みを揃えておくこと」なんです。

ここが曖昧なままだと、いざワンちゃんが来た後に「こんなはずじゃなかった」と人間関係がギクシャクしてしまったり、飼い主様の笑顔が消えてしまったりすることも…。せっかくの新しい生活、それは絶対に避けたいですよね。

そこで今回は、愛犬との暮らしを「最高のもの」にするために、お迎え前に必ずご家族皆さんと話しておきたい「3つの家族会議テーマ」についてお話しします。

これを読んで、ご家族やパートナー様とお茶やコーヒーでも飲みながら、ゆっくり話し合ってみてください。しっかりと準備したその先には、今の何倍も幸せで、愛犬と過ごす笑顔あふれる毎日が待っています!

1. 「いいとこ取り」はNG!散歩やトイレ掃除の『役割分担』を明確に

ワンちゃんとの生活は、キラキラした楽しいことばかりではありません。雨の日の散歩、トイレの失敗、毎日のブラッシング…。そうした「地道なお世話」の積み重ねこそが、愛犬との暮らしです。

ここでよくあるトラブルが、「可愛いと可愛がるのはみんな一緒だけど、大変なこと(汚いこと)は私ひとり…」というケース。これでは、どんなにワンちゃんが可愛くても、飼い主様の心が疲れてしまいますよね。

そうならないために、まずは具体的な「お世話分担表」を作ってみましょう。

  • 毎日のごはん: 誰があげる?(朝・夕)
  • トイレ掃除: 気づいた人がやる?当番制?
  • お散歩: 平日は誰?休日は誰?
  • 定期的なケア: 爪切りやシャンプー、病院へ連れて行く係は?

これを冷蔵庫など、目に見える場所に貼っておくのがおすすめです。「気づいた人がやる」というルールは、結局「一番気配りできる人」に負担が偏りがち。最初はあえて細かく決めておくのが、円満の秘訣ですよ。

「ダメなこと」のルール統一も忘れずに

もう一つ、絶対に話し合ってほしいのが「しつけの方針(ルール)」です。

例えば、「パパは『お座り』でおやつをあげるけど、ママはあげない」「私はソファに乗せないけど、娘は乗せて一緒に寝ている」…。これ、実はワンちゃんにとって一番ストレスなんです。「どっちが正解なの!?」と混乱してしまいます。

  • 人間の食べ物を与えない(おねだりされても心を鬼にする!)
  • 寝る場所はどこにするか(ベッド?ケージ?)
  • 飛びつき癖をどうするか

こうした「家族のルール」を全員で共有し、ワンちゃんが迷わない環境を作ってあげてください。

2. 呼びやすくて響きのいいものを。家族の会話が増える『名前』の素敵な決め方

大変なことの確認が終わったら、次はこれから毎日呼ぶことになる「大切な名前」について考えましょう。

これから10年、15年と毎日呼び続ける名前ですから、家族みんなが愛着を持てるものにしたいですよね。「誰か一人の好み」で決めてしまうと、他の家族が「私が育てるんだ」という気持ちを持ちにくくなってしまうことも。

ぜひ、「家族ネーミング会議」を開いて、みんなでアイデアを出し合ってみてください。

ワンちゃんが覚えやすい名前のヒント

名前を決める際は、以下のポイントを意識すると、ワンちゃんも早く自分の名前を覚えてくれますよ。

  • 短くて聞き取りやすい音: 2〜3文字がベストです。(例:モカ、ソラ、ハナ)
  • 母音がはっきりしている: 「あ・う・お」の音が含まれていると、犬の耳に届きやすいと言われています。
  • 家族の名前と似ていない: 呼び間違えを防ぐためです。

候補が出揃ったら、最後はみんなで投票で決めるのも素敵ですね。みんなで一生懸命考えた名前なら、ご家族もより一層、ワンちゃんへの愛情が湧いてくるはずです。

3. フローリングやお金のことは?ずっと健康で暮らすための『環境と費用』の確認

最後に、少し現実的ですが、とても大切な「環境」と「お金」のお話です。愛犬を「家族」として迎える以上、その子の健康と安全を守り抜く責任があります。

住環境の「安全対策」はできていますか?

「家の中は段差もないし、床も綺麗だから大丈夫」と思っていませんか?

実は、人間にとって快適なフローリングは、ワンちゃん(特に小型犬)にとってはツルツル滑るスケートリンクのようなもの。「膝蓋骨脱臼(パテラ)」という、膝のお皿がずれてしまう病気の原因になることが多いんです。

  • 床の対策: 滑らないマットやカーペットを敷く範囲を決める。
  • 誤飲防止: ワンちゃんの届く高さに、アクセサリーや薬、観葉植物を置かない。
  • コード類の保護: かじられないようにカバーをする。

今の素敵なインテリアを損なわない範囲で、どう安全を確保するか、事前にイメージしておきましょう。

愛情はお金もかかるもの

そして、「生涯費用」についても、正直に共有しておくことが大切です。質の高いフード、毎年のワクチンやフィラリア予防、定期的なトリミング…。健康で長生きしてもらうためには、どうしてもコストがかかります。

ご家族の中に「犬にそんなにお金がかかるの?」と驚かれる方がいらっしゃる場合は、事前にこう伝えてあげてください。

「人間と同じで、良い食事とケアが健康を作るの。病気になってから治療費がかかるより、日頃のケアで元気でいてもらう方が、結果的には幸せだよね」

この合意が取れていれば、お迎え後に「また高いものを買って!」と揉めることもなくなります。

意外と見落としがち?「アレルギー」の最終チェック

最後に、念のための確認として「家族に犬アレルギーの人はいないか?」についても話し合っておきましょう。

「昔飼っていたから大丈夫」「犬好きだから平気」と思っていても、体質が変わっていることや、犬種によって反応が出ることもあります。
もし可能であれば、ご家族全員で犬カフェに行ってみるなど、実際に犬と触れ合った時に体に異変(目のかゆみや咳など)が出ないか、軽くチェックしておくとより安心です。

まとめ:準備万端の「安心」が、ワンちゃんへの最高のプレゼント

ここまで、お迎え前に話し合っていただきたい3つのポイントをお伝えしました。

  1. 【役割分担】 お世話の役割分担とルールの統一(いいとこ取りはNG!)
  2. 【名前】 みんなで決める名前(呼びやすさと愛着を重視)
  3. 【環境と費用】 環境・費用・アレルギーの確認(安全と健康への投資)

「なんだかやることが多くて大変そう…」と思われたかもしれません。でも、この「家族会議」こそが、これから始まる幸せな生活の土台作りなんです。

不安なままお迎えするのではなく、「私たちはもう準備万端!いつでもおいで!」と胸を張って言える状態で迎えてあげること。それが、ワンちゃんへの最高の愛情表現だと思います。

ご家族皆様でしっかりと話し合って、素晴らしい愛犬ライフをスタートさせてくださいね。皆様と新しい家族の毎日が、笑顔と幸せで溢れますように願っています!!