シニア犬用ドッグフード

愛犬も、いつか老いてくる日がやってきます。

犬は12年～15年程度生きるといわれており、その年齢に近づけば、老犬として健康に気をつけなければいけないことも増えてくるでしょう。また犬種によってシニア犬と呼ばれる年齢は異なり、一般的には小型犬、中型犬は11歳くらい、大型犬は8歳くらいからシニア犬の仲間入りです。

シニア犬になると食欲がなくなり、食べる量も減ってくるでしょう。
そのような老犬の食事について紹介します。

老化によって起こる変化

犬の老いていくスピードは個体差がありますから、自分の愛犬の様子をよく観察し、老化が訪れているかどうかを把握しておきましょう。

犬の老化が進むと、以下のような変化がみられるようになります。

など

特に食欲が落ちてあまり食べなくなってしまうと、今までのように栄養を摂ることができなくなってしまいます。その場合、シニア犬専用の食事に切り替え、少ない食事量で栄養を摂れるようにしてあげるのがいいでしょう。

シニア犬に食事を与えるときには、以下の点に注意が必要です。

シニア犬は、若い頃よりも運動量や代謝量が減っています。そこに若い頃と同じ食事を与えていると、カロリーを消費しきれず太ってしまうのです。シニア犬が太ってしまうと、若い時よりも心臓や呼吸器系、また関節などに負担をかけてしまいます。

また加齢により消化機能も弱るため、脂質も消化しにくくなります。

そのためシニア犬には、カロリーや脂肪を抑えた食事を与えるようにしてください。

シニア犬になると筋力が低下し、さまざまな動作が鈍ってしまいます。その筋力を保つために、タンパク質は重要な栄養素です。食事の量も減るため、シニア犬には高タンパクな素材が入った食事を与えるようにしてください。

嗅覚が衰えてきたシニア犬には、高タンパクで香りを感じやすい生肉などで指向性を高めることで、食欲増進にも繋がります。

食欲が落ちているシニア犬は、食べるときの匂いや感触をよくしてあげることで、多く食べるようになることもあります。例えば、以下のようなことを試してみてください。

・温めてみる
食事を温めることで匂いが立つため、食欲が減っているシニア犬の食欲を増進させる効果があります。

・水分を混ぜてみる
ドライフードをぬるま湯でふやかしてあげることで、消化能力が落ちているシニア犬でも消化しやすくなります。また咀嚼能力（噛む力）や嚥下能力（飲みこむ力）が弱くなっている場合でも、ふやかすことで食事が柔らかくなるため食べやすくなります。

ぬるま湯の代わりに、肉をゆでた後の汁や缶詰に含まれる汁をドライフードにかけてあげてもいいでしょう。