犬がチョコレートを食べてはいけない理由と食べた場合の対処法

チョコレートは、犬にとって中毒を引き起こす可能性がある危険な食べ物であるため、少しであっても犬に与えてはいけません。この記事では、犬がチョコレートを食べていけない理由と食べた場合の対処法などについて解説します。
チョコレートを犬に与えてはいけない理由
チョコレートには、「テオブロミン」と呼ばれる成分が含まれています。テオブロミンはカカオ豆に含まれているチョコレートの苦みに相当する成分で、人間にはリラックス効果をもたらすことがあります。
一方で、犬はテオブロミンを体内で分解する能力が低く、中毒を引き起こす可能性があります。そのため、犬の大きさや種類に関わらず、少量であってもチョコレートを与えてはいけません。
犬が食べてはいけないチョコレートの量や種類
ASPCA APCC(The American Society for the Prevention of Cruelty to Animals Animal Poison Control Center)のデータによれば、チョコレートに含まれるテオブロミンの致死量は、犬の体重1kgあたり100~200mgです。
ただし、犬の体重1kgあたりテオブロミン20mgの摂取で軽度の症状が、テオブロミン40~50mgの摂取で重度の症状が見られ、テオブロミン60mgでけいれんが起こることがわかっています。
これらのことから、3kgの小型犬の場合、軽度の症状を引き起こすチョコレートの量はミルクチョコレートで約25g(板チョコ半分程度)、ココアパウダーで約1.25gです。同様に、3kgの小型犬の場合で重度の症状を引き起こす可能性があるチョコレートの量は、ミルクチョコレートで約50g(板チョコ1枚程度)
【参考】チョコレートの種類別「テオブロミン」の含有量
チョコレートの種類によって、テオブロミンの含有量が異なります。犬がテオブロミンを含む食品を食べてしまった場合の処置は、摂取したテオブロミンの含有量によって異なるため、チョコレートに含まれるテオブロミンの含有量の目安を知っておきましょう。
| チョコレートの種類 | 量 | テオブロミン |
| カカオマスが多く含まれるミルクチョコレート | 25g | 75mg |
| ハイカカオチョコレート(カカオマス70%) | 25g | 229mg |
| ココアパウダー(脂肪23%) | 5g | 105mg |
犬がチョコレートを食べたときに起きる中毒症状
犬がチョコレートを食べたときに起きる中毒症状としては、嘔吐、下痢、失禁、落ち着きがなくなるといったことが挙げられます。症状がさらに進行すると、震え、心拍数が増加する頻脈、けいれんなどの症状が見られることもあります。
なお、犬の食物中毒症状は、4~5時間から半日程度経ってから起きるケースがほとんどです。そのため、犬がチョコレートを食べた後は動物病院を受診し、24時間は経過を見てください。
犬がチョコレートを食べてしまったら動物病院へ
犬がチョコレートを食べてしまった場合、家庭でできる処置は基本的にありません。食べた量や症状に関わらず、動物病院を受診してください。なお、息が浅くなった場合はとくに危険な状態のため、すぐに診てくれる病院を探して受診します。
受診の際には、どのような処置をすべきか判断できるよう、犬が食べたチョコレートのカカオ含有量を伝える必要があります。商品の成分表記のあるパッケージを持参するか、商品名を控えておきましょう。
犬に中毒症状を引き起こす可能性があるテオブロミンを分解する薬はないため、病院では胃の中の内容物を吐かせる催吐処置を行うケースがほとんどです。催吐処置を行っても不十分な場合は、胃洗浄を施すこともあります。
犬のチョコレートの誤食を予防する方法
犬のチョコレートの誤食を避けるには、拾い食いや盗み食いをしないよう、普段からしつけをしておくことが大切です。そのうえで、飼い主がチョコレートを食べるときは愛犬の手が届かない位置
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