
ドッグフードはじつに多くの種類が販売されていますが、なかなかワンちゃんの個性にぴったりと当てはまるごはんを探すのは難しいもの。
それでもできるだけ美味しく体によいものをワンちゃんに食べてもらいたいのであれば、ドッグフードを手作りしてみましょう。
市販のドッグフードでは気になる、添加物やアレルギーになりやすい成分も省くことができますね。ここではドッグフードを手作りするときの注意点をご紹介します。
香味野菜やお菓子は絶対与えてはいけない
どうせ手作りするのであれば、できるだけ栄養価が高く、健康的なものを作ってあげたいですよね。しかしながら、人間と犬では体の作りが大きく違います。
人間にとっては健康的でも、犬にとっては毒になってしまう食べ物もたくさんあるのです。健康を損ねるばかりか、最悪命を落とすこともあるので、絶対に与えてはいけないとされているものもあります。
代表的な食材としては、ネギ類(香味野菜)が挙げられるでしょう。人間の体に良い食べ物として知られていますね。
しかしながら、ネギ類を犬が食べた場合、貧血(溶血性貧血)を引き起こす可能性が高まってしまいます。これは、アリルプロピルジスルファイドという、赤血球を壊してしまう成分が含まれているためです。
また乳製品も犬種によって害になってしまう可能性があります。というのも乳糖を分解できない犬種がいるためです。乳糖を分解できない犬は下痢になってしまうことがあり、体への大きな負担になってしまいます。
ほかには、人間の体にもあまり良くないものとされている、人間用のお菓子や消化に悪い食材なども除いておきましょう。
お菓子は肥満やむし歯になる可能性が高まるという人間と同じ面もあるのですが、重要なのは、心臓や中枢神経に悪影響を及ぼしてしまう可能性が高いということ。
致命的な症状を引き起こしてしまう可能性があるので、決して与えないようにしてください。
消化に悪い食材は、たとえば甲殻類などが挙げられますが、人間よりも胃が小さく、消化の負担になってしまいます。ほかには、香辛料なども同様に、負担が大きくなってしまうので与えないほうがよいでしょう。
アレルゲンも極力避ける
犬の体に悪いとされているもの以外にも、注意しておかなければならない食材があります。それがアレルギーになりやすい食材です。
人間と同じように犬にもアレルギー反応が起こることがあり、それはもちろん、ダニやハウスダストなどの環境から起こることもありますが、食事から起こることも十分にあり得ます。
たとえば、肉類・大豆・トウモロコシなどがアレルギーになりやすい食材として挙げられるでしょう。
ちなみに肉類の中では、鶏や豚、牛などがアレルギーになりやすく、馬肉は逆にアレルギーになりにくい食材です。
食によるアレルギーは、おう吐や下痢を引き起こすことがあります。ただ、下痢自体は手作りご飯に変更して慣れるまでの間にも発症することがあります。
アレルギーになりやすい食材を入れていないにもかかわらず下痢になる場合は、しばらく様子を見てもよいでしょう。ただし、気になる場合は早めに病院に行ってみてください。
犬に良い栄養バランスを考える
人間にとって良い栄養バランスと犬にとってよい栄養バランスは違います。たとえば、人間は穀物を摂取することで栄養を摂ることができますが、犬は穀類を消化しにくい生き物であり、アレルギー反応を起こす可能性もあります。
犬にとって多く摂取したいものは、「良質なたんぱく質」です。特に犬は肉が主食であるため、肉類をメインで与える必要があるでしょう。

肉食なのに肉類のアレルギーなりやすいというのはなんだか皮肉ですが、上で少し触れたように、馬肉をはじめとしたアレルギーになりにくい食材を積極的に使っていくと良いでしょう。
たんぱく質は成犬なら1日約5gほど必要となり、子犬の場合は倍の10g程度が必要目安とされています。
ただし、いくらたんぱく質を多く摂りたいといって、たんぱく質ばかりに注意がいくと、今度は高カロリーな食事になってしまう可能性があります。カロリーが高すぎると肥満になるので、その点も注意が必要となるでしょう。
まとめ
おいしく健康にもよいドッグフードを手作りすることは、ワンちゃんにとってもとてもうれしいことのはずです。
ワンちゃんの体質に合わせて栄養を配分したり、より好みの味に寄せてあげたりすることができますね。
しかしながら、人間と犬では摂取しておきたい栄養素や食べられないものが違うため、手作りする際には注意が必要です。
食べられない食材やアレルギーを引き起こしやすい食材に注意して、おいしく愛のあるドッグフードを作ってあげましょう。
もし、「栄養バランスの管理が難しい」と思ったら、馬肉をごはんに混ぜてみるのがおすすめです。
馬肉はたんぱく質豊富で低カロリー、さらにアレルギーの原因にもなりにくい食材なので、手作りドッグフードに混ぜるのに最適ですよ!
関連記事
太り過ぎに要注意!犬にもダイエット食をあげよう缶詰と袋入りって何が違うの?それぞれのドッグフードのメリット・デメリット
犬のご飯に馬肉のドッグフードがおすすめな理由とは?