
大切な家族であるワンちゃんとずっと元気に暮らすためには、飼い主が健康状態をしっかり把握しておくことが大切です。そのために、定期的に健康診断を受けさせるのがいいでしょう。では、犬の健康診断とはどのようなことをするのか見ていきます。
犬にも定期的な健康診断が必要!
犬も人間と同じように、定期的に健康診断を受けさせることが必要です。これにより、ちょっとした体調の変化から病気のリスクまで見つけることができます。その結果、病気の早期発見や早期治療が可能になるのです。
犬が体調に異変を感じていたとしても、飼い主にはなかなか伝わらないものです。また何らかの病気が隠れていても、症状として現れていないこともあるかもしれません。こうした異常を見つけるためにも、健康診断はぜひ受けさせておきましょう。
健康診断ではどんなことをするの?

では、犬の健康診断にはどのような項目があるのでしょうか。
問診、身体検査
飼い主がワンちゃんの状態について問診を受け、体全体や目、口、皮膚などの視診や体の触診、聴診などを行います。
血液検査
完全血球計算や血液生化学検査などによって、血中の成分に異常がないか、内臓疾患がないかなどを調べます。
レントゲン検査
胸部レントゲンでは肺や心臓、腹部レントゲンでは胃腸や肝臓などの臓器について、大きさや形、位置などの異常を調べます。また、関節レントゲンではシニア犬などの関節異常を見ることもできます。
超音波検査
レントゲン検査では見ることができない内臓などの状態について検査します。
尿検査、便検査
尿検査では、含まれる成分をもとに膀胱や腎臓の疾患、尿結石や糖尿病などについて調べます。便検査では寄生虫や細菌感染の有無を見ます。
健康診断を受けるタイミングについて

犬の健康診断はいつ受けさせればいいか、迷っている人もいるでしょう。そこで、主に健康診断を受けた方がいいタイミングについて挙げていきます。
6歳を超える年齢になったら
犬は人間よりも早く歳をとる動物です。そのため、犬の6歳は人間でいうところの40歳くらいに相当します。
人間も40歳を境に病気のリスクが高くなりますよね。犬も同様で、この年齢になると病気になる可能性が高くなるのです。そのため、6歳頃を目安に健康診断を受けさせることで病気の早期発見や予防につながります。
年齢に合わせて頻度を変える
もちろん、6歳になる前に健康診断を受けさせる必要はないというわけではありません。むしろ、6歳未満でも年1回は受けた方がいいという意見もあります。
そして、6歳を過ぎた頃から年2回に頻度を増やし、さらに10歳を超えたら年3回にするなど、ワンちゃんが高齢になるのに合わせて頻度を変えれば、病気の早期発見もしやすくなります。
ワクチン接種時に一緒に受ける
子犬の時期には、何度かワクチン接種の機会を設けられています。この時期に一緒に健康診断を受ければ手間が省けて効率的です。
子犬期以降のワクチン接種については、主治医の判断によって個体ごとに時期が異なりますから、健康診断についても主治医と相談して決めるといいでしょう。
犬の食生活に不安がある
最近犬があまり食べなくなった、また食べてもすぐ吐いてしまうなど、食生活に何らかの問題がある場合、そこには病気が隠れている可能性が高いです。少しでも不安なことがあれば、早めに健康診断を受けさせるのがおすすめです。
ちょっとした体調不良かなと思って見過ごさずに、異変を感じた時点で受ければ隠れた病気を早期に治療することにつながります。
とりあえず数ヵ月に1回受けさせる
もし犬の健康状態に不安がある、また常に健康状態をきちんと把握しておきたいということなら、年齢の関係や異変を感じたときなどにかかわらず、数ヵ月に1回など定期的に健康診断を受けさせてもいいでしょう。
こまめに受診することでタイミングを忘れることも少なくなりますし、計画が立てやすいメリットもあります。
まとめ
大切な愛犬の健康を守れるのは、飼い主に他なりません。いつまでも健康で長生きしてもらうために、ワンちゃんの健康診断はきちんと受けておくのがいいでしょう。
ちなみに料金については動物病院によって設定に違いがありますから、一度病院に確認することをおすすめします。