
人は母乳から離乳食、そして一般的な食事へと食生活を変化させていきます。
思春期には栄養やカロリーの高いものを好んだり、シニアになってからは和食などの健康志向に移ったりと移り変わりがありますね。
それはじつのところ犬も同じで、年齢を考えた適切な食事を与えることが大切とされています。
あなたのワンちゃんは年齢に適した食事をしていますか?一度食事について考え直してみましょう。
体の変化に合わせて食事を変える
年齢に応じて食事を変化させる最大の理由は、体が変化していくということです。
たとえば年齢によって消化機能の大きさが変化していきます。子犬の頃は消化機能がまだ弱く、少しずつ栄養価の高いものを与えていく必要がありますが、ジュニア期から成犬期にかけては消化器官も活発に動くようになり、摂取できる栄養量も大きく変わります。
しかし成犬期からシニア期にかけては成長がおさまり、老化も始まるために消化機能がまた変化をします。
栄養摂取量に関しても、子犬やジュニア期のころは体を成長させるためにたくさんの栄養を必要としますが、成犬期からシニア期に入ると体が成長しなくなるので、子犬期、ジュニア期のころほど栄養を欲しなくなります。
ほかにも運動量が違うことが挙げられるでしょう。子犬の時期やジュニア期は動き回ることが多く運動量も多いですが、成犬期からシニア期にかけてでは運動量がおだやかに下がっていきます。
これらのことを考えると、たとえばジュニア期と成犬期とシニア期で同じ食事を与えると、 成犬期の後期やシニア期では栄養を過剰に摂取することになり、体に負担がかかったり、肥満になってしまったりといったことが考えられます。
犬の年齢別オススメの食事

では具体的に、年齢別にどんな食事を与えるべきなのでしょうか。まず、生後10~12ヶ月までは成長期にあたり、成犬になるための準備をする時期となります。
つまり、栄養をたっぷり摂取する必要があるので、高カロリーの食事をおすすめします。
しかしながら、まだ消化器官が完全に出来上がっていないため、少量の食事を少しずつ与えることがポイントです。
1歳~7歳までは成犬期・維持期と呼ばれる時期にあたり、人間であれば大人にあたります。
[このときは成長期に比べて栄養を必要としない]ため、カロリーを抑え、適切な栄養が摂れるものを選びましょう。低カロリー、高たんぱく質のものがおすすめです。
さらに歳を重ねて7歳以降になると、成犬期に比べて体の器官が衰えたり運動量が減ったりしてきます。
成犬期と同じ食事だと肥満になる可能性があるため、低カロリーのものにしたり、食事を減らしたりしてみましょう。
逆に食欲がなくなるワンちゃんもいるので、その場合は、ドッグフードを変えるなどして、食欲をそそるようにしてください。
おすすめは馬肉のドッグフード。低カロリーでありながらワンちゃんの好む肉を主食としているので、食いつきもよいです。
個体差も考慮しながら食事を変えていく
注意するべきは年齢だけではありません。ワンちゃんそれぞれの大きさや好みなど、個性に寄り添うことが重要になります。
たとえば歯の悪いワンちゃんであれば、やわらかいウェットフードに変えるなど、ドッグフードの種類にも気をつけるとよいですね。特に子犬の時期やシニア期はこうした特徴が目立ちます。

また、食事を変更するときは、少しずつ新しいものにシフトチェンジするように心がけましょう。急に食事を全部切り替えてしまうと、ワンちゃんも驚いてしまいます。
ほかにも、ワンちゃんの健康状態はつねに変化しています。たとえばワンちゃんがなんとなく痩せているように感じるのであれば、栄養が足りていない可能性もあります。
痩せすぎる、食事をしないなどの場合は違うドッグフードに変えてみるのもおすすめです。ワンちゃんにも好みがありますから、こまめに気にしてあげてください。
まとめ
ワンちゃんに適切な食事を摂ることはとても大切です。年齢はその時に必要な食事を見極めるひとつの基準として考えましょう。
しかしながら、人と同じように犬にも好みがあり、好きでもない食べ物はいくら栄養があっても食べ続けることはできません。栄養とワンちゃんの個性を踏まえて、ぴったりのドッグフードを選んであげてくださいね。
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