犬の便は、健康状態をチェックするための重要なバロメーターです。
では、便が出ない・出づらい時はどのような原因が考えられるのでしょうか?また、どのように対処すれば良いのでしょうか。
こちらでは犬の便秘に対する原因と対処法をご紹介していきます。
犬の便秘を判断する3つの行動
犬も人間と同じように便秘になることがあります。人間の場合は「なかなか出ない…」と自覚できますが、ワンちゃんは自分で伝えることはできないため、飼い主が気づいてあげなくてはいけません。
では、どのようなケースが便秘にあたるのでしょうか?通常は毎日排便の習慣がある犬が多いですが、個体差があり、排便の頻度はまちまちです。出ていない日数よりも、以下の症状を伴うかどうかを判断基準にすると良いでしょう。
排便のしぐさは見られても排便がない
トイレに行って排便の姿勢を取るものの、実際には出ていないなら便秘の可能性が大。
また尿の回数が妙に増えた場合も、便がしたくてトイレに行ったけれど便が出ず、尿だけが出ているのかもしれません。
排便の際に痛がるような声を出す、時間がかかり過ぎる
便は出るものの、やたらと時間がかかったりいきむ時に悲鳴のような声を出したりするのであれば要注意です。便が硬くなっていないか、血がついていないかも併せてチェックしましょう。
食事量や水分量が減る
便秘になると食欲がなくなります。元気がなくなったり、吐き気を伴ったりすることもあります。
犬の便秘の原因は?

犬が便秘になる原因は、基本的には人間と変わりません。環境・食事・病気など様々な要因が考えられます。では、主にどのような原因があるのでしょうか。
ストレス
ストレスによる便秘が最も多いとされています。引越しやペットホテルの利用、新しいトイレや新しい食器の導入、家族が減ったり新しいペットが増えたりと、環境の変化に大きなストレスを感じます。食事の内容が変わった
特にトウモロコシなどの穀物や品質の低い原料を使ったフードなどは、消化不良を起こしやすいとされています。また水分不足や運動不足が原因のことも。
異物を飲み込んだ
おもちゃや木の枝などの異物を飲み込んでしまうと、便の通り道が塞がれてしまうことがあります。
病気によるもの
会陰ヘルニアになると、お尻の筋肉に隙間ができて消化管が飛び出し、便がたまってしまいます。
また椎間板ヘルニアになると、排便に関係する神経の損傷やマヒが起こることも。更に前立腺がんや直腸腫瘍など、腫瘍が便の通り道を塞いでしまうことがあります。
犬が便秘になったときの3つの対処法
では、犬が便秘になっていると気づいたらどうしたら良いのでしょうか。基本的には、上記でご紹介した原因を解決することが最も重要な対処法となります。

ストレスを感じる要因を取り除き、健康的な生活ができるように整えてあげましょう。その他には、以下のような対処法が挙げられます。
食事内容を変えてみる
消化を助け、便秘解消に効果のあるドッグフードに変えてみましょう。近年は善玉菌を増やすサプリメントも登場しています。
常温のプレーンヨーグルトを少量与えるという方法もありますが、アレルギーの可能性もあるため、初めての場合は様子を見ながら与えてください。
運動をさせてみる
しっかり運動することで腸の動きを促進します。また余分な脂肪は消化管を冷やし、腸の働きを阻害するので、日頃から散歩の時間を長めに取るなど運動の習慣をつけるように工夫しましょう。
水分の量に注意する(増やす)
スムーズな排便には充分な水分が必要不可欠です。常に新鮮なお水が飲めるように環境を整えてあげましょう。
またウェットタイプのドッグフードの使用や、ドライフードをふやかすという方法もあります。
これらの方法でも効果がない場合は、獣医師に診察してもらいましょう。投薬や浣腸など、適切な治療を行ってもらえます。
まとめ
人間にとっても犬にとっても、便秘はつらいものです。愛犬がつらい思いをしないよう、普段から排便の様子や便の状態を気にかけてあげると良いでしょう。少しでも「おかしいな」と感じたら、獣医師に相談することをおすすめします。
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