
普段、ワンちゃんのご飯にはどんなドッグフードを与えていますか?ワンちゃんには長く元気でいてもらいたいですから、少しでも質のよいご飯を与えたいものですよね。
そのドッグフードには、馬肉を使ったものがおすすめです。では、なぜ馬肉のドッグフードがよいのでしょうか。
犬はそもそも肉食

犬は比較的何でも食べる雑食ですが、本当は肉中心の食事をする肉食動物です。体質的にも生肉を消化するのに長けているものの、人間との生活の中で人間が食べるものを一緒に食べるようになり、犬の消化器系も進化してきました。しかし本来は、ほかの動物の生肉を食べる方が合っているのです。
犬に与えるご飯について、バーフ(BARF)という考え方が広まりつつあります。これは、本来生物学的に適した生食を与えるべきというものであり、犬の本来の特性に合わせて、生肉などの加熱調理していないご飯を食べさせるのがいいとする考え方です。また、生肉の酵素の働きにより消化もしやすく、犬のご飯には適しています。
ただし、生肉だけを与えるのは問題もあります。たとえば日持ちせずに腐ってしまうなど、犬の健康を脅かす可能性もあるでしょう。そこで、できるだけ動物性タンパク質を中心にし、日持ちもするようにできている馬肉のドッグフードがおすすめというわけです。
低脂肪・高タンパク
肉はタンパク質が豊富で、犬が1日に必要としているタンパク質の量は人間の4倍とも言われることから、犬に肉を与えるのは理にかなっています。しかし、ご飯として与えるときに気になってしまうのは、やはりカロリーではないでしょうか。通常のドッグフードには牛肉やラム肉がよく使われていますが、犬の健康を考えるとあまりたくさんは与えられないと考えている人も多いでしょう。
そこで、牛肉やラム肉と、馬肉のカロリーを比較してみましょう。使用する肉の部位にもよりますが、一般的にドッグフードに使用される牛肉やラム肉のカロリーは、100gあたりおよそ230~300kcalはあります。しかし馬肉は、なんと100gあたり110kcalと、かなり低カロリー。このカロリーは、低カロリー食品として知られる鶏ささみと同じくらいです。
脂肪分を比較してもその差は歴然で、牛肉やラム肉では100g中15~30gはあるのですが、馬肉に含まれる脂肪分は100gあたりわずか2.5gです。馬肉はほかの肉よりもかなり脂質が少ないことがわかります。
またタンパク質に関しては、牛肉やラム肉では100g中およそ15~20gであるのに対し、馬肉もおよそ20g強と全く引けを取りません。馬肉は、低脂肪・高タンパクの理想的な食材であるといえるでしょう。
安全性が高い
犬に与える食品の中には、場合によってはアレルギーを引き起こすものもあります。過去にドイツで行われた研究で、犬がアレルギーを起こしやすい食品について調べた結果が発表されました。この研究では、およそ300頭の犬を対象として、どのような食品で何頭がアレルギー反応を示したかという実験が行われています。
その結果、なんと一番アレルギーを起こしやすいのは牛肉となっているのです。牛肉に次いで、乳製品や鶏肉のアレルギー反応が比較的多いというデータとなっていますが、その中でも牛肉でアレルギーを起こす割合は、群を抜いて高くなっています。
それと比べると、馬肉は犬がアレルギーを起こしにくく安全な食品です。今まで牛肉のご飯を与えてアレルギーが出てしまったという経験がある場合も、馬肉なら安心でしょう。ただし、まれに馬肉でもアレルギーが出てしまう犬もいますから、与えるときには少しずつあげるのがおすすめです。
そのほか、肉には寄生虫がいる可能性もあり、馬肉にはサルコシスティス・フェアリーと呼ばれる寄生虫が知られています。この寄生虫が生息している肉を人間が食べると下痢や嘔吐などの症状が出ますが、サルコシスティス・フェアリーは馬と犬の間を行き来して生息するため、犬に症状は出ません。なお、馬刺しなどの人間が食べるものは、冷凍処理をしてサルコシスティス・フェアリーを死滅させています。そのため、きちんとしたルートで出回っている馬肉をご飯として与えるのは、ほぼ問題ないといえるでしょう。
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